自動車:IATF 16949

IATF 16949 :自動車産業の品質マネジメント規格
国際的な自動車産業においては、イノベーション、クオリティ、サプライチェーンを通じて高い水準を維持することが成功の鍵になります。IATF 16949の認証を受けたマネジメントシステムは、新たな市場の開拓や顧客の獲得につながります。ISO/TS 16949は2009年6月15日に発行され、その後の改訂を経て、現在は自動車産業の品質マネジメントにおいて世界で最も重要な規格になっています。自動車メーカーおよびOEMメーカーが守るべきさまざまな品質基準を満たしていることが、1つの認証で証明できるためです。後継のIATF 16949にもこの点は引き継がれます。
1999年以前の規格(QS 9000やVDA 6.xなど)は、ほとんどがISO/TS 16949に置き換えられており、これをさらにIATF 16949が引き継ぎます。IATF 16949を取得することにより、顧客のニーズを第一に考えながら、マネジメントシステムやプロセスクオリティを継続的に改善することが可能になります。
IATF 16949認証の利点
テュフ ラインランドのIATF 16949認証サービスには次のような利点があります。
- 国際規格の認証をセットで取得でき、複数の認証を取得する必要がない。
- 継続的なフォローアップサービスを受けることにより、顧客やパートナーに対するセキュリティを高め、信頼を得ることができる。
- 製品やプロセスクオリティを最適化し、国際市場における競争力を高めることができる。
- これまでは利用できなかったリソースを品質マネジメント関連タスクに利用することができる。
- グローバルな信頼が得られる方法でパフォーマンスの高さを証明することができる。
- ISO 14001 など他の認証と一緒に審査を行うための下地作りができる。
- 予防と計画に焦点を充てた規格に準拠することにより、コストを削減することができる。
IATF 16949認証の各段階
- 予備審査(オプション)
初期の段階でシステムの長所や弱点を把握し、IATS 16949認証取得に備えることができます。予備審査では、テュフ ラインランドの審査員が評価を行い、規格の要求事項をどの程度満たしているかを判定します。予備審査の実施には、とくにIATF 16949においてセキュリティを大きく高める効果があります。 - 認証審査
審査チームが準備状況のレビューを行い、規格の要求事項を満たしているかを確認します(第1ステージ)。マネジメントシステムがIATF 16949に適合しているかどうかを評価します(第2ステージ)。テュフ ラインランドの審査員が各対策の有効性を判定します。予備審査は、その後の認証審査のために可能な限り最良の準備を提供します。 - 認証の発行
全基準に適合している場合には、IATS 1699の認定書が発行されます。この認証はマネジメントシステムが規格を満たし、信頼性が高いことを証明するものです。また企業名がテュフ ラインランドの認証データベース「 Certipedia 」に登録されます。 - 維持審査
年1回、維持審査を実施し、プロセスの継続的な改善をサポートします。 - 再認証審査
3年ごとに認証を更新することにより、永続的にプロセスの改善を行い、マネジメントシステムがIATF 16949に適合していることをパートナーおよび顧客に示すことができます。
ISO/TS 16949:2009からIATF 16949:2016へ
IATF 16949が2016年10月に発行されたことにより、自動車産業の品質基準には、品質マネジメント規格ISO 9001:2015を満たすことが求められるようになりました。
IATF 16949の目的は、自動車産業においてシステムやプロセスの品質を効果的に改善することです。継続的な改善は、顧客の満足度を高めることにつながります。また生産プロセスやサプライチェーンに潜むエラーやリスクを発見し、その原因を取り除き、是正措置や予防措置に影響がないかを確認することができます。
ダウンロード
IATF 16949 – 変更点と影響 | 432 KB | ダウンロード |
<シリーズ> エキスパートインタビュー
新型コロナウイルスによる審査、認証およびサーベランス審査への影響について

新型コロナウィルスの影響が大きくなっていますが、お客様の信頼できるパートナーでありたいというテュフ ラインランドの姿勢は変わりません。現在、お客様の認証のステータスと事業へマイナスの影響が及ぶことを回避する努力を重ねています。
詳しくは こちらをご覧ください 。