鈑金塗装工場テュフ認証の監査内容および法令順守内容を大幅改訂
Japan | 28.03.2022

新規のカテゴリを追加し、時代に合った優れた鈑金塗装工場の見える化
テュフ ラインランド ジャパンは、本日、全国で広く活用されている「テュフ ラインランド鈑金塗装工場認証」(以下、テュフ認証)の監査内容および法令順守を確認するコンプライアンスチェックシートを大幅改訂し、4月初旬から実施する監査から運用を開始することを発表致しました。また、今回の改訂により重要設備機器を全て自社保有している工場をFully Equipped工場(以下、FE工場)として見える化する新たなカテゴリを新設しました。
テュフ認証は、ダイレクト損保会社による優先的な入庫誘導や輸入車認定工場選定を始め、中立的な第三者認証機関による優れた工場の見える化の戦略として、鈑金工場市場においては同認証を取得する工場が年々増加しています。(3月28日現在230件)この度、約二年半ぶりにその監査内容および法令順守の内容をより時勢にあった監査内容に大幅改訂しました。また新しいカテゴリーであるFE工場をつくることで、市場要求に応じた工場が細分化して見える化されることになります。
前回2020年の改訂から鈑金塗装工場を取りまく法的要件は大きく変化しており、監査内容およびコンプライアンスチェックシートの内容には、特定整備認証取得とガラス事業者等外部の事業者との適切な契約、運営がなされているか、また鈑金作業で広く使用されている溶接ヒュームガスが特定化学物質障害予防規則(特化則)の範囲になったことを受け、従来自社で対応すべき内容が適切に行われているかを確認する項目も追加されております。優良な工場の選定には、法令順守が欠かせません。
また、フレーム修正機、4輪アライメントテスター、三次元計測機、エーミング機は正確なセンサー類の作動や安全な走行の前提条件として今後ますます鈑金修理には重要となる設備機器となっており、監査の判断基準においては自社保有は勿論のこと、一部外部委託も許容しています。全て自社保有している認証工場はこの度の改訂によりFE工場として、全ての修理工程を自社で完結できるため、車両の移送などが必要なく、短い工数で確実な修理ができる工場として見える化できます。FE工場は修理を委託する際、特に各種アライメントや修正を必要とする修理において重要な判断基準の一つになります。
<監査内容の主な追加・変更内容>
・再修理、クレーム車両の取り扱い
・サンディング工程が磨き工程に悪影響を与えない工夫
・ヒュームガス特化則対応
・特定整備認証に基づく運営(外注先のガラス事業者も含め)
・個人情報の取り扱い
・サイバーセキュリティ対応
・メーカーの修理書に基づく修理の徹底(外注先のガラス事業者も含め)
<法令順守の主な追加・変更内容>
・労働基準法及び雇用対策法関連への対応 (副業・兼業労働者、外国人雇い入れ、パワハラ等対策、派遣労働者の保護、短時間労働者等の雇用管理、外国人技能実習生の適正な受入実施と保護など)
・電気自動車等の整備業務に係る特別教育の実施
・アーク溶接に関する安全衛生教育の実施
・特定化学物質の対象物質に溶接ヒュームが追加されたことに伴う法規制対応(特定化学物質等作業主任者の選任、ばく露防止措置、特殊健康診断および作業環境測定の実施、記録および常時作業する従業員の作業記録、鈑金作業場の床の不浸透性および水洗い等の実施、休憩室および手洗場、洗濯の設備を設置、特定化学物質に汚染されたボロ等の取り扱いなど)
・受動喫煙対策・中古品取扱いに関する古物営業許可
テュフ ラインランドは、ドイツをはじめ世界各国で鈑金塗装工場の監査・認証サービスを提供しています。本認証は、ドイツ本社で設定された監査項目に、日本市場に適した項目を追加し、監査を実施しました。
車体の構造や部材が多様化し、操作性・安全性を確保するには高度な電子制御技術が欠かせない昨今、鈑金塗装工場も最新の技術や環境への対応が求められています。また、鈑金塗装工場に求められる法令順守や適切な工場管理がますます重要になっています。テュフ ラインランドによる認証は、工場の品質レベルを証明する第三者検査機関の公平・公正な審査基準・認証として、世界で認められています。
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